イレウスの診断では、大腸の拡張の有無を必ずチェックする。大腸まで拡張していれば、まず閉塞の原因は大腸癌である。

症例は15歳男性で,内ヘルニアが原因のイレウスである.
小腸の拡張,内容の停滞は腹部全般にわたった.
病態を把握するには,消化管壁の肥厚や腹水の有無,小腸襞の観察がポイントとなる.

 

83歳男性.
回盲部の癌が先進部となった結腸の腸重積である.
重積部を短軸像で観察すると,内筒・外筒が同心円構造を呈している.
原因としては,成人では小腸腫瘍や大腸癌などの器質的な疾患が原因となることが多い.
一方、小児の場合は原因不明のことが多い.


企画・制作:超音波検査法フォーラム
協賛:富士フイルムヘルスケア株式会社