子宮筋腫の多くは筋層内筋腫であるが、漿膜下や粘膜下にできることもあり、それぞれに症状も画像も特徴的な所見を呈する。漿膜下筋腫は卵巣腫瘍と紛らわしい画像である。

子宮体部の後壁に直径8cmの腫瘤が認められる.
子宮筋腫は通常低エコーに描出されるが,本例では水腫様変性のため高エコーとなっている.
腫瘤の前側から尾側に子宮内膜が確認できる.

 

子宮頸部の背側に直径約9cmの腫瘤が認められる.
子宮体部に生じた有茎性の漿膜下筋腫が頸部側に回り込んだものである.
このような症例では,経過中に筋腫の位置が変化することがある.


企画・制作:超音波検査法フォーラム
協賛:富士フイルムヘルスケア株式会社