腎実質内にストロングエコーがみえる。腎実質の石灰沈着は炎症、梗塞、膿瘍、結核、血管壁の石灰化などさまざまな原因で見られる所見である。腎石灰化症や腎結石とは区別されるべき所見ではあるが、現実的には判別ができない症例も少なくない。 |
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本例に見られる腎盂部の外側に並ぶようにある複数の類円形高エコー域は、石灰化した腎髄質である。両側性に同様の所見を認めた。石灰沈着の度合いによってリング状(軽度)から音響陰影をもつ結石状(高度)まで所見にバリエーションがある。原因は利尿剤やホルモン剤の長期連用など薬剤性の頻度が高い。海綿腎は同様の所見を呈する先天性疾患である。 |
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企画・制作:超音波検査法フォーラム 協賛:富士フイルムメディカル株式会社 |