頸部正中に、境界明瞭で均一な内部低エコーの嚢胞を認める。探触子の圧迫で内部の微細な高エコーが浮遊する所見が得られる。 |
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正中頸嚢胞は、舌骨と甲状軟骨の間に位置することが多い。本例では深部において上方は舌骨、下方は甲状軟骨に接している。 |
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正中からやや右に位置する境界明瞭で均一な内部低エコーの嚢胞を認める。大きな正中頸嚢胞では一部が偏位することがある。 |
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縦断像で嚢胞が舌骨の下へ入り込んでいく像を認める。本例は内部エコーを有し、典型的な嚢胞パターンではない。 |
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胸鎖乳突筋の前縁の上方の嚢胞パターンの腫瘤を認める。側頸嚢胞は腫瘤の深部で頸動脈、内頸静脈と接していることが多い。 |
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嚢胞の内部エコーは、無エコーないし点状高エコーを示す。圧迫すると嚢胞は変形し内部の点状高エコーが浮遊する像が認められる。 |
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左上頸部の位置した脂肪腫。柔らかく圧迫によって容易に変形する。形状は不整で境界は不明瞭であることもある。内部エコーに索状の反射が目立つ。 |
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表面の境界は明瞭だが一部深部の境界が不明瞭である。本例は、触診上頸部の柔らかい膨張を認めただけで症状はなかった。 |
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右上頸部に位置する血管腫。深部では内頸静脈と近接する。きわめて柔らかく圧迫により容易に形を変える。内部エコーは低く不均一。 |
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本例では患者に息をこらえてもらうと、血管腫の低エコー部分が増大し全体のサイズの増大も見られた。 |
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右頸部に位置した巨大な腫瘤。境界は明瞭で可動性は良好である。やや低エコーで均一な腫瘤の中に嚢胞様部分を認める。 |
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この症例は交感神経由来の腫瘍であった。頸部にある充実性腫瘤では神経原性腫瘤も念頭に検査する。 |
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右上頸部に見られた類円形の充実性腫瘤。内部は低エコーで不均一、境界は一部不明瞭である。本例では頸動脈の角度の開大が見られた。 |
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頸動脈小体腫瘍は頸動脈分岐部付近に発生するまれは腫瘍である。カラードプラでは腫瘤全体に極めて豊富な血流が認められる。 |
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企画・制作:超音波検査法フォーラム 協賛:富士フイルムメディカル株式会社 |