●本節では唾液腺腫瘤を中心に、その超音波像を提示する。
●検査の体位は仰臥位で、頸部から頭部を枕に乗せ軽度伸展させる。頸部を鎖骨付近まで露出する。部位によっては頸部をさらに伸展したり、左右に捻転したりするので被検者の協力が必要である。術前患者では手術中と同じ体位をとらせる。
●探触子は両頸部全体を観察するように走査する。頸部腫瘤の観察では、探触子の圧迫の程度を変化させて、腫瘤の硬度、可動性、周囲臓器との関係を観察する。嚢胞の場合は内容の動きも観察する。