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主訴は血性の乳汁分泌。拡張した乳管と約4mm程度の斑状低エコー域が区域性に分布してみられた(矢印)。細胞診では悪性が疑われ、部分切除を行った。断端陰性だった。 |
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斑状とも地図状とも言えない病変で、境界不明瞭な低コー域とした。3〜4mmの乳管内に腫瘍が乳頭状に増生し、300µm程度の管腔が多発し、echogenecityを増加させ境界不明瞭となった。 |
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癌細胞が散在性瀰漫性に増殖しているため、エコーレベルはあまり低くならず、周囲の乳腺の中央へのひきつれ(architectural distortion)が、病変の存在を示唆する契機となる。 |
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radial scarは小さい線維に富む組織を中心に、その周囲に放射状に乳管や小葉が配列する病態である。画像上乳癌との鑑別は難しく、エコーガイド下穿刺細胞診、組織診が有用である。 |
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拡張した乳管内に充実エコーを認める(矢印)。立ち上がりは急峻。乳輪直下の乳管は正常でも2〜3mmあることは稀ではない。乳輪を超えて、通常観察される程度から逸脱したものを乳管拡張とする。 |
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小嚢胞が3つ区域性に認められた(矢印)。マンモグラフィでも微細石灰化が同部位に区域性に認められた。低乳頭型の非浸潤性乳管癌であった。 |
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エコー像は硬癌と類似。低エコー領域の周囲は乳腺であり、硬癌ほど高い輝度のハローではない。病理では、豊富な線維組織の増生を認める。真の腫瘍ではないが、切除断端が不十分であると再発する。 |
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薬の副作用や肝機能障害によって発生するが、原因が不明なものが多い。乳頭直下の乳管が集まった低エコーな部分とその周囲の三角形の増生した乳腺組織からなる。圧迫により変形し、乳癌と鑑別できる。 |
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乳腺内の構築の乱れ。硬癌と類似した画像を呈する。乳腺内に染み込むような低エコー領域であり、その周囲のエコーレベルが上昇しているわけではない。膠原繊維の増生とリンパ球浸潤があった。 |
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乳腺から皮下脂肪層に境界不明瞭な、中心部分がやや低エコーで、周囲が高エコーな領域がある。硬結触知と時に皮膚に陥凹を伴う。打撲の既往が鑑別店。経時的に病変が縮小し、不明瞭化する。 |
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マンモグラフィで樹枝状の微細石灰化の集簇。低エコー域を伴わず、点状高エコーの集簇で確認された。細胞診で悪性。1〜2mmの乳管内にcomedo型の癌。エコーの検出限界であった。 |
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マンモグラフィで微細円形の石灰化の集簇を認めた。低エコー域を伴わず、点状高エコーの集簇が確認された。超音波ガイド下組織診では腫瘤性変化は認めず、乳腺症だった。 |
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企画・制作:超音波検査法フォーラム 協賛:富士フイルムメディカル株式会社 |