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高血圧症の腹部大動脈。粥腫による内膜の凹凸不整像や石灰化があるので径が不同に見えるが,外膜側に瘤状の突出はなく,内径は 21mm と若干の拡大を認めるが大動脈瘤ではない。 |
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蛇行する大動脈を冠状断方向から撮影した。大動脈は径の拡大はないがS字状に蛇行し、内腔にプラークがところどころ見られる。 |
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無症候性大動脈瘤は健診の超音波検査で偶然発見することも多い。「瘤」と診断するには周囲の大動脈径の 2 倍を超えるか,最大径が 30mm を超える場合とするのが一般的である。 |
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本例は最大径 28mm の紡錘型動脈瘤で,瘤部に血栓と石灰化が観察できる。動脈瘤の形状を観察する際には,必ず縦と横の走査を組み合わせて観察し、瘤の形状を把握する。 |
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スクリーニング検査で大動脈分岐部の頭側に径25mmの瘤を指摘。今回6ヶ月後の経過観察で、最大径32mm、45mm 長に増大した症例である。この時点で下腹部に膨満感を感じていた。 |
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形状は紡錘状動脈瘤で内腔に血栓が出現している。真性動脈瘤による側腹部痛や背部痛,膨満感などの自覚症状の出現は,瘤の増大や破裂のリスクを示唆する症状といわれている。 |
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最大径47mmの紡錘状動脈瘤である。動脈瘤は35mmを超えれば慎重な経過観察が必要である。45mm を超えたものや1 年間に直径が 5mm 以上増大するものは手術適応といわれている。 |
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腹部に圧痛を自覚し,触診では拍動性腫瘤を触知した。最大径は 47mm,形状は嚢状動脈瘤である。瘤部の外膜の連続性が保たれており,真性動脈瘤であることが分かる。 |
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腹部大動脈を以前から指摘されていた患者が,急激な心窩部痛で発症した症例。最大径 45mm,長さ 80mmの動脈瘤があり,頭側方向の大動脈前方に低エコー域を認めた。 |
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同症例の低エコー域は、大動脈前方から右側に広がっている。腹部大動脈瘤破裂による後腹膜内への出血(閉鎖性破裂)と診断し、当日緊急手術となった。 |
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動脈硬化により生じた内膜の脆弱な部分から血液が中膜組織に入り込み解離を起こすと考えられている。解離した内膜がフラップ intimal flap として内腔に見られる。 |
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腹部大動脈の外科的治療として人工血管置換術が行われる。本例は置換部から仮性動脈瘤を形成した症例。大動脈の左側に後方エコー増強がある円形低エコー域を認める。 |
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企画・制作:超音波検査法フォーラム 協賛:富士フイルムメディカル株式会社 |