一般的に探触子に近づく血流は赤く、遠ざかる血流は青く、また速い血流は明るく、遅い血流は暗く表示される。 赤・青・黄・緑の混在したモザイクパターンは乱流を示す。
カラーゲインが高いと組織にカラー信号が表示されて見にくく、逆流など過大評価する。 Bモードのゲインが高すぎるとカラードプラの感度が落ちて逆流などを過小評価する。
パルスドプラ法の適正なゲインはバックグラウンドが黒く、波形のエンベローブ(辺縁)が明瞭に描出されるゲインが適正なゲイン設定である。
通常、フィルタは自動設定のままで大きな問題はない。しかし、フィルタをかけすぎるとベースライン付近の波形がカットされてしまい、波形の計測をする際に問題となる。
左室流入血流波形は拡張能を評価する際に重要な指標となる。 拡張能を評価する際、サンプルポイントの設定が重要である。 サンプルポイントがずれると波形も変化し、計測値に影響する。
連続波ドプラ法は最大血流速を計測できるのが最大の利点だが、角度依存性があるため、基本断面に拘らず血流と超音波ビームのなす角に注意を払い断面を設定する必要がある。