Chapter-1 副腎の病変
副腎の走査と正常像
右副腎/右肋間縦走査

右副腎/右肋間縦走査


副腎の観察をする際の装置の条件のポイントは、フォーカスを深くし、ゲインを 下げて描出することである。これにより詳細な観察ができる。正常の副腎は薄く 膜状の臓器なので、それを見つける際には横隔膜脚、腎上極、肝臓や脾臓などの 周囲の臓器との位置や距離を踏まえて見つけるのがコツである。

右肋間縦走査で肝右葉を介して正常の右副腎を描出している。肝臓と横隔膜脚の間にY字型を横にした形状の副腎が描出されている。右副腎は、通常は右肋間のアプローチで縦断層での観察が容易である。正常の副腎のサイズは上下長が40mm前後、厚さが3〜5mmの薄い実質の腺組織である。正常の副腎は縦断層でY字ないしV字を横にした形に描出されることが多い。


横隔膜脚 右副腎
右副腎/右季肋部横走査)

右副腎/右季肋部横走査


右季肋部横走査で見上げるように描出している。下大静脈と右腎上極の間、肝右葉の背側にY字型を横にした形状の副腎が描出されている。このアプローチの観察では体格や肝門部付近の構造の影響を受けやすい。


下大静脈 右腎 右副腎
左副腎/左肋間縦走査

左副腎/左肋間縦走査


仰臥位で左側腹部からアプローチしている。多くの場合、左腎上極の内側、脾臓と横隔膜脚の間に描出される。


左腎 横隔膜脚 左副腎
左副腎/心窩部横走査

左副腎/心窩部横走査


仰臥位もしくは右側臥位で、心窩部横走査で描出する。膵臓の背側、上腸間膜動脈の左背側方向に矢頭状に描出されることが多い。本例は右側臥位で左腎の大動脈寄りに描出された。


大動脈 上腸間膜動脈 左腎 左副腎

企画・制作:超音波検査法フォーラム
協賛:株式会社日立製作所