腎細胞癌は健診の超音波検査で最も多く(0.05%程度)見つかる悪性腫瘍である。腎細胞癌の多くは腎臓の辺縁に突出した円形の充実性腫瘤として現れることが多い。外形の変化を伴うので発見はしやすいはずだが、超音波検査では消化管ガスにより腎臓の辺縁付近が十分に描出しきれないケースがあり、雑な走査では見落とすこともあるので注意が必要である。