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CEC内に音響陰影を伴う径13mmのストロングエコーがある。腎盂拡大はなく無症状である。腎盂結石は健診でも発見されるが水腎症になっていなければ治療の対象となることは少ない。 |
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さんご状結石は腎盂結石の一種で、腎杯部から形成されることが多いためCEC辺縁近くに大型の結石エコーが並ぶように見える。治療法には経皮的結石破砕術などがある。 |
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大型のさんご状結石は腎盂腎杯を埋めるように珊瑚に似た形状となったストロングエコーが見られる。放置しておくと腎機能が悪くなるといわれており治療の対象となる。 |
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尿管結石は生理的狭窄部すなわち腎盂尿管移行部、総腸骨動脈交叉部、尿管膀胱移行部に嵌頓することが多い。 |
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尿管結石は通常は背部痛で発症し結石の移動により下腹部痛に変わる。この場合の描出は腹側から腎門部⇒尿管と追跡する。本例では、総腸骨動脈の腹側に結石エコーがあり、その上流の尿管に拡張が見られる。尿管は、総腸骨動脈の腹側を乗り越えるように走行する。ここを尿管総腸骨動脈交叉部という。 |
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尿管は膀胱壁を斜めに貫き尿管口となる。ここを尿管膀胱移行部といい、結石は膀胱壁の上流側ないし壁内に嵌頓する。 |
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膀胱の結石は尿管結石が膀胱に落ちた場合と、膀胱で形成される場合がある。頻尿、排尿障害、血尿などの自覚症状を訴えることもあるが無症状で発見されるケースも多い。 |
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企画・制作:超音波検査法フォーラム 協賛:富士フイルムメディカル株式会社 |