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通常の腎洞部結石はCEC辺縁に後方に音響陰影をもつストロングエコーが見られる。本例では嚢胞状の腎杯憩室内にストロングエコーがあり、ストロングエコーは体位変換で重力方向に移動が確認された。 |
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腎実質(髄質や皮質)に見られるストロングエコーは尿路結石ではなく石灰化と考えられる。本例ではCECとは離れた実質内に点状のストロングエコーが数ヶ所あり、音響陰影は見られない。 |
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CEC辺縁、腎乳頭に一致して淡い音響陰影を有するストロングエコーが複数並ぶように配列する。高尿酸血症の患者にしばしば見られる尿酸系結石と考えられる。ストロングエコーの配列と左右の腎臓に同様の所見が見られるのが特徴である。 |
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慢性腎障害の患者に見られたCEC内に複数点在するストロングエコーである。CTで腎動脈分枝の石灰化であることが分かったが、超音波では腎盂結石との判別は難しい。 |
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腎髄質の辺縁が高エコーとなりリング状を呈している。利尿剤やホルモン剤の長期投与の際に起こることがある髄質性石灰沈着で、原則的には左右の腎臓に同様の所見となる。 |
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CECの拡大のようにも見えるが、よく観察すると髄質全体が高エコーになっているのが分かる。髄質の石灰化がさらに進んだ高度の腎石灰化症では音響陰影を伴 い腎盂結石に似た像になる。 |
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腎実質に径18mmの高エコー腫瘤がある。腎外縁にわずかに突出している。小型の血管筋脂肪腫は高輝度を呈することが多く、石灰化などのストロングエコーと鑑別が難しいことがある。 |
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企画・制作:超音波検査法フォーラム 協賛:富士フイルムメディカル株式会社 |