腎臓は画面の表示範囲に入り切る大きさのため、最大断面が得られると十分に描出できたように思いがちです。しかし、深さ方向のアーチファクトや接して描出される腸管ガスによる死角が存在する臓器です。したがって臓器の端を追い込むようことを意識した描出を行ないましょう。具体的には、呼吸や体位による臓器の移動を利用し、複数方向からのアプローチと長軸短軸両方向からの観察を心掛ければ良いでしょう。
企画・制作:超音波検査法フォーラム
協賛:富士フイルムメディカル株式会社