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腎盂に音響陰影を伴う約3cm大の孤状の強エコーが見られ、腎盂結石と診断される。結石による腎盂での閉塞のため、腎杯は拡張し水腎症となっている。 | |||
腎盂尿管移行部は尿管の生理的狭窄部のうち、もっとも上部に位置する。ほぼ腎下極のレベルなので、腎盂が拡張している場合には、背側から腎臓を介して容易に描出することができる。本例では、腎盂拡張の原因の尿管結石を描出した。 | |||
尿管の拡張があれば、腹側から総腸骨動静脈を縦断層のスライド走査を行うと、動静脈を越えるような走行をする尿管を見つけることができる。仰臥位もしくは右半側臥位で腹壁を軽く圧迫すると意外に浅い位置に交叉部があることがわかる。本例では、拡張した尿管の閉塞起点の結石は左腸骨動脈との交叉部直上にあることがわかる。 |
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尿管結石が疑われる症例であっても、総腸骨動脈交叉部より下部の尿管は、腸管のガスの後方を走行するので追跡できないことが多い。この場合には、膀胱側から膀胱をウインドにして観察するとよい。尿管膀胱移行部の結石を発見できることがしばしばある。 |
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拡張した腎盂腎杯内に内部エコーがあり、肉眼的血尿がある場合には腎盂癌を強く疑う。一方、腎盂拡張がない場合には、腎盂腫瘍はCEC内の低エコー域として描出されることがあり、この場合は診断が難しい。 |
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拡張した尿管を追跡すると、尿管壁が厚くなり、尿管内に内部エコーがあるように描出された。浸潤が高度となると、尿管周囲にはみ出すような腫瘤を形成する。 |
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拡張した尿管が観察され、その尿管口を塞ぐように約5cm大の乳頭状腫瘤を認める。腫瘤は膀胱癌と診断された。膀胱腫瘍が尿管へ浸潤すると尿管閉塞をきたす。 |
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本例は両側に水腎を認め、膀胱壁が肥厚した所見から浸潤型の膀胱癌を疑う。ただし、慢性膀胱炎で膀胱壁が肥厚し、水腎症をきたす事もあるので、両者は鑑別が難しいことがある。 |
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前立腺が肥大すると尿道を狭窄し排尿障害をきたす。排尿障害が慢性化すると両側水腎症を呈する。一方、前立腺癌は外腺から発生することが多いため、初期には排尿障害はなく、水腎症となることは少ない。 |
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神経障害による排尿障害では、膀胱内圧が高まることによって両側水腎症をきたす。超音波の所見としては、拡張した膀胱が描出されるが、肥大した前立腺などの排尿障害の原因が描出されないことから疑うことができる。 |
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腎外腎盂は生理的な変化で、多少拡張したように見えることがある。腎臓の縦断像では水腎症と区別しにくいが,腎杯の拡張は乏しい。横断像では腎門が開いている印象で、腎洞外での腎盂の拡張が主体であることがわかる。 |
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CEC内に嚢胞が多発している。しばしば全体の形状が水腎症と類似する。腎乳頭付近をよく観察すると拡張した腎杯が確認できないことから鑑別可能である。 |
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企画・制作:超音波検査法フォーラム 協賛:富士フイルムメディカル株式会社 |