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辺縁高エコー帯marginal strong echoは血管腫にしばしば見られる所見である。 薄い高エコー帯が見られることが多いが、本例では辺縁高エコー帯がやや厚めに見える。 このような場合には肝細胞癌に見られるブライトループとエコー画像での見分けは難しい。 |
C型肝炎患者に見られた肝細胞癌。 本例は11ヶ月前には高エコー腫瘤であったが、内部に分化度の異なる低エコー域が発現し、高エコー域を周辺に押し広げるように成長したことにより、血管腫の辺縁高エコー帯のような形状になった。 このような機序により肝細胞癌に見られる辺縁高エコー帯はブライトループと呼ばれる。 |
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血管腫は複数見られることが多い。本例では多数の高エコー腫瘤が見られ、転移性肝癌の可能性を考えMRIにて精査したが、多発した血管腫であった。 |
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血管腫では体位変換により内部エコーレベルが変化することがあり、この現象はカメレオンサインと呼ばれる。これは血管腫に特異的な所見である。 |
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企画・制作:超音波検査法フォーラム 協賛:富士フイルムメディカル株式会社 |