「超音波検査法セミナー」は富士フイルムメディカル株式会社が「超音波検査法フォーラム」に依頼し、
作成しております。多くの方々にご利用いただければ幸いです。
第14章:甲状腺の超音波診断
甲状腺は、T3、T4といった甲状腺ホルモンを分泌して体内の新陳代謝をコントロールする役割を持っており、前頸部の甲状軟骨のやや下方で気管を前面から囲むように存在しています。超音波検査は、甲状腺の描出を妨げるものが少なく病変を捉えやすいため、スクリーニング検査だけでなく穿刺吸引細胞診(FNA)でも重要な役割を担っています。
本章では、甲状腺疾患を良性疾患と悪性疾患とに分け、各症例について解説します。