Chapter-3 肝血管腫
肝血管腫は肝臓の良性腫瘍の中で最も頻度が高い腫瘍である。病理学的にはその大半は海綿状血管腫に分類されるもので、非常に細い血管がスポンジ状に集簇したものである。超音波Bモード画像では、高エコーの腫瘤あるいは辺縁に高エコー帯のある腫瘤として描出されることが多いが、これらの所見は必ずしも他の肝腫瘤と鑑別できる所見ではないことに注意する必要がある。通常、超音波では内部に「血管」は描出されず、超音波ドプラで「流れ」も検出されない。
企画・制作:超音波検査法フォーラム
協賛:富士フイルムメディカル株式会社