Chapter-1 肝細胞癌
腎臓
肝嚢胞は健診などの健常人を対象とした検査でもしばしば見られる所見である。そのほとんどは単純嚢胞であり、立方上皮で内腔が覆われ、内容に漿液成分を貯留したほぼ球形の水風船のような形状である。
肝臓では頻度は低いが嚢胞腺癌などの腫瘍性嚢胞や出血などにより内部エコーをもつ嚢胞(complicated liver cyst)も見られる。
腫瘍性嚢胞以外では個数や大きさに関わらず治療の対象となることはほとんどないが、良性の嚢胞であっても増大などにより生じる痛みや圧迫感などの症状によっては、外科手術や穿刺による縮小術の対象となることもある。
企画・制作:超音波検査法フォーラム
協賛:富士フイルムメディカル株式会社