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肝膿瘍は無エコー域を含む低エコー腫瘤として描出されることが多く、非腫瘍性変化であるため境界やそれ自体が不明瞭な場合も多い。 |
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「腫瘤像」を呈する場合に、他の腫瘤性病変との鑑別が問題となることがある。内部は膿瘍の名の通り「膿」であり液状であるが、粘稠度が高かったり壊死物質などを含むため、さまざまなエコーパターンを呈する。また、炎症性変化であることから治療や自然経過により腫瘤像が変化するのが特徴である。 |
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肝膿瘍の原因は、大腸菌などの腸内細菌による頻度が高く、腸管や肛門の炎症や腹部手術後に見られることがある。またアメーバや真菌も原因となる。臨床所見としては発熱や肝腫大、痛みなどが見られ炎症反応や白血球数の上昇を伴うが、ときに症状が無い場合や炎症反応がごく軽度のこともある。 |
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