水腎症のない腎盂にある結石は、ビームの方向によっては明確な結石に描出されないことがある。縦横に走査方向を変えるなど、ビ一ムの入射角に注意して勧察する必要がある。 |
|||
中等度の水腎症を起こしている腎盂尿管移行部の結石である。結石の上流の腎盂や尿管が拡張している場合には拡張側から追跡すると結石を発見できる。腎盂-尿管移行部は腎門部よりも足側で、腎下極レベルである。背側から腎臓をウインドに描出するのがコツである。 |
|||
拡張した尿管を追って上部尿管に結石エコーを描出した。X線透過性の尿酸結石では、腹部単純X線写真では不明瞭なことが多く、超音波検査が診断に役立つ。 |
|||
拡張した尿管内に音響陰影を伴う結石が3個描出されている。尿路結石による水腎症で腎盂腎杯の拡張がすすむと腎杯にある他の結石が落下してくることがある。 |
|||
水腎症を追跡し尿管から膀胱へ検索すると膀胱を介して尿管-膀胱移行部に結石が描出された。尿管は膀胱壁を斜めに貫いて尿管口となるので、移行部の結石は膀胱壁内にあるように描出される。 |
|||
膀胱の背側に憩室のようにみえるのは拡張した尿管で、内部に結石が描出されている。尿管-膀胱移行部に狭窄がある巨大尿管症の症例で、著明に拡張し蛇行した尿管像が特徴である。 |
|||
企画・制作:超音波検査法フォーラム 協賛:富士フイルムメディカル株式会社 |