前立腺癌術後の症例で、転移リンパ節の腫大による尿管拡張である。右腎に水腎症があったため拡張尿管を下流に追っていくと、尿管の周囲を取り巻く低エコー腫瘤が描出された。 |
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卵巣腫瘍による圧排の症例。左腎に軽度の水腎症を認めたため尿管を追跡すると、低エコー腫瘤による圧排が描出された。下腹部の観察にて15cmを越える卵巣腫瘍が確認できた。 |
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後腹膜腔の線維化により後腹膜腔にある血管や尿管の閉塞をきたす疾患である。原因は悪性腫瘍、感染症、血管炎、腹部大動脈瘤、薬剤性などが考えられるが、原因不明のことも多い。本例では辺縁平滑な低エコー域が大動脈を囲うようにある。病変が大動脈周囲に限局していると腫大リンパ節と紛らわしい像となる。 |
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尿管瘤は膀胱粘膜と排尿筋の問で尿管が瘤状に拡張したもので、膀胱内腔に突出する嚢胞状病変として描出される。膀胱感染症、膀胱結石症などの原因となることがある。 |
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企画・制作:超音波検査法フォーラム 協賛:富士フイルムメディカル株式会社 |