Chapter-6 転移性肝癌
転移性肝腫瘍の特徴
転移性肝腫瘍の特徴
転移性肝腫瘍は他の肝腫瘍に比べて、以下のような所見の傾向がある。

(1)  大きさやエコー像の揃った結節が多発する。
(2)  数cm以下の小型のものでは、形状、境界ともに不明瞭なパターンのことが多い。
(3)  ブルスアイパターンbull’s eye patternや辺縁に厚めの低エコー帯haloを有するなど、転移性腫瘍に特徴的なパターンとなることがある。
(4)  数pを超える腫瘍の場合には、辺縁に凹凸を有する八頭形(カリフラワー形)を呈する。
(5)  多発し広範囲におよぶとクラスターサインcluster signもしくは浸潤性のパターンとなる傾向がある。

これらの転移性腫瘍の特徴を踏まえて、転移腫瘍のエコー像から原発臓器をある程度推測できるものもある。

企画・制作:超音波検査法フォーラム
協賛:富士フイルムメディカル株式会社