胆嚢は短径58mmと著明に腫大しているが、壁の肥厚はない。内部に浮遊するようなデブリエコーがあり胆嚢内出血や感染(膿)を疑う所見である。超音波やCTで明らかな嵌頓結石がなく細菌感染により発症する胆嚢炎を疑った。PTGBD(胆嚢穿刺)を行い、悪臭の廃液があった。 |
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膵頭部切除後14日後に右季肋部痛を訴えたため超音波を施行した。胆嚢内にデブリエコーがあるが胆石は見られない。手術後に見られる無石胆嚢炎である。 |
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肝細胞癌の患者。今回病変に対してTAE(動脈塞栓術)を施行した後で胆嚢炎を発症した。 TAEの合併症として胆嚢動脈の虚血をきたすことがあり、急性胆嚢炎を発症することがある。本例では胆嚢が著明に腫大し壁内に echo-free space を認めるが、胆嚢の外周は保たれている。 |
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企画・制作:超音波検査法フォーラム 協賛:富士フイルムメディカル株式会社 |