急性胆嚢炎後の10日経過した胆嚢である。空腹にも関わらず内腔は虚脱したままである。このまま慢性胆嚢炎に移行する例もある。 |
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明らかな急性胆嚢炎発作の経験がなくても、結石を有し慢性的に胆嚢壁の損傷が繰り返されると慢性胆嚢炎の変化が現れる。壁の輝度は高く不均一に厚い。胆嚢癌が発生しても早期に発見することは難しい。 |
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両側の肝内胆管が拡張し肝門部付近で途絶しているが、明らかな腫瘍はみられない。胆嚢炎の炎症が肝門部周囲の胆管や血管に波及し胆管狭窄を生じる病態はMirizzi症候群と呼ばれる。診断では胆嚢炎の既往が参考になるが、肝門部癌と鑑別が問題となる。 |
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企画・制作:超音波検査法フォーラム 協賛:富士フイルムメディカル株式会社 |