8mmであったポリープが8ヶ月後の経過観察で12mmに増大した。ポリープ型早期胆嚢癌の場合、画像のみでは胆嚢癌を疑うことは難しいが経過観察が有効であった症例である。 |
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長径12mmの小結節型の早期胆嚢癌である。広基性ともいわれるように茎のない壁に貼り付くような形状である。外側の胆嚢壁には変化がなく粘膜側の病変であることが分かる。 |
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壁粘膜面に沿って高さ6mmの隆起性病変が広がっている。Bモードではスラッジなどとの鑑別が難しいこともある。本例はパワードプラで隆起の内部に血流シグナルが観察された。 |
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小結節病変の周囲に表面隆起(→)がある。早期癌の診断には壁と隆起との観察が重要で、壁の不連続や引き連れが無いこと、腫瘍全体が比較的均一であることなどに注目する。 |
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体位変換により結石を移動すると、結石の陰となっていた部位に表面隆起型胆嚢癌(→)が見つかった。無症状の結石であっても体位変換で移動させ、壁全体を観察することは重要である。 |
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企画・制作:超音波検査法フォーラム 協賛:富士フイルムメディカル株式会社 |