通常の観察で結石とスラッジエコーは指摘できたが、底部側の壁肥厚(→)は多重反射により不明瞭で観察しにくい。胆嚢底部は多重反射の影響を受けるので慎重に観察する必要がある。 |
|||
多数の結石と多重反射により胆嚢壁の描出が不十分であるが、よく観察すると壁が全周性に5〜7mmに肥厚していることが分かる。全周型腺筋腫症との鑑別が難しい胆嚢癌である。 |
|||
胆嚢底部に径28mmの結節型隆起がある。内部エコーが一部低エコーで胆嚢壁の「引き連れ」と思われる変形がある。肝臓への浸潤はエコーでは読みとれない。 |
|||
同症例をカラードプラで観察した。胆嚢底部の壁側から「樹状」に分岐した血流が存在することを示している。 | |||
胆嚢全体が9cm大の腫瘤となり、腫瘤と肝臓との境界は不明瞭(→)。肝臓への浸潤を疑う所見である。頸部側にわずかに内腔が残るが胆嚢の形態を留めない進行癌の症例である。
|
|||
全周性の不整な壁肥厚があり、肝側は肝実質との境界が不明瞭なことより肝浸潤を疑う。胆石とスラッジもあり、超音波上は慢性胆嚢炎などとの鑑別が難しい。
|
|||
企画・制作:超音波検査法フォーラム 協賛:富士フイルムメディカル株式会社 |