Chapter-3 膵臓の嚢胞性病変
膵炎
超音波は嚢胞性病変の検出力に優れている検査です。嚢胞性病変の超音波所見は、基本的には内部は無エコーを呈するので周辺とのコントラストが高く、後方エコーの増強を伴うという画像の特徴を示します。
膵嚢胞性病変は、病理組織学の観点から、真性嚢胞と仮性嚢胞に大別され、真性嚢胞はさらに、腫瘍性嚢胞と非腫瘍性嚢胞に区分されます。
腫瘍性嚢胞と非腫瘍性嚢胞はさらに組織学的に分類されています。それぞれの病変を超音波で分類することは簡単ではありませんが、超音波所見の特徴と他の画像診断、組織細胞学的な検査を組み合わせることで、ある程度は鑑別することが可能です。

注:膵臓の嚢胞性病変の分類や名称は、近年改訂され、今後も見直しがされる可能性があります。このページで示した名称などは、制作時点での情報に基づいています。

企画・制作:超音波検査法フォーラム
協賛:富士フイルムメディカル株式会社