脾門部の膵尾部の端にある直径19mmの嚢胞性病変と指摘した病変である。この位置の病変では、脾動脈瘤や脾静脈の拡張など血管の変化との鑑別をする必要がある。 |
|||
ドプラで血流を確認することで脾動脈の膨瘤であることが分かる。同様の所見に、門脈圧亢進症で脾門部に形成された側副血行路が、多房性嚢胞と紛らわしいことがある。いずれもカラードプラで観察すれば嚢胞性病変との鑑別は容易である。 |
|||
スクリーニング検査で、膵尾部に接して直径70mmの多房性嚢胞性病変を発見した。本例は精査の結果、後腹膜リンパ管腫と診断されたが、超音波では膵由来の病変との鑑別が難しいことが多い。 |
|||
企画・制作:超音波検査法フォーラム 協賛:富士フイルムメディカル株式会社 |