検診の超音波検査で発見される悪性腫瘍の中で最も多いのは、腎細胞癌である。3cm以下で発見された場合の予後は良好で、無症状のうちに超音波検査で発見する意義は大きい。

人間ドックで発見された径2.8cmの腎細胞癌である.
やや高エコーの腫瘤が腎実質から突出している.
血尿のない無症状の小腫瘤を見つけるには,腎の辺縁を注意深く観察する必要がある.

 

右腎に径1.1cmの高エコー腫瘤がある.
境界は明瞭で内部のエコーレベルは中心部エコーよりも輝度が高い.
このような高輝度の内部エコーは,小型の腎血管筋脂肪腫に特徴的な超音波所見である.


企画・制作:超音波検査法フォーラム
協賛:富士フイルムヘルスケア株式会社