虫垂炎の診断では、右下腹部の慎重な走査が必要である。径が1cmぐらいの一方が盲端となった消化管構造を探す。超音波検査で腫大した虫垂が描出されなくても虫垂炎を否定することはできない。

著しく腫大した虫垂は径20mmにまでなり,虫垂の後方には滲出液が貯留している.
虫垂の形状は保たれ,周囲に膿瘍の形成はみられない.
組織学的に蜂窩織炎性虫垂炎であった.

 

下腹部の鈍痛を主訴に来院した患者.
上行結腸の一部に肥厚があり,圧痛に一致して外に突出する瘤が描出されたため,憩室炎と診断した.
結腸周囲の脂肪織の腫脹も見られる.


企画・制作:超音波検査法フォーラム
協賛:富士フイルムメディカル株式会社