強い婦人科症状を訴えて来院する症例では、子宮粘膜下筋腫も念頭に検査を進める。筋腫分娩は稀に遭遇する粘膜下筋腫のバリエーションである。

子宮体部の中央に直径約3cmの低エコーな腫瘤があり,子宮内膜を圧排している.
粘膜下筋腫は子宮粘膜に与える影響が大きく,過多月経や不正出血など症状が強いのが特徴である.

 

子宮頸部に直径4cmの腫瘤が認められる.
腫瘤の前後の子宮壁は平滑でほぼ同じ厚さである.
粘膜下筋腫が有茎性に発育し,子宮頸部まで下垂したもので,筋腫分娩と呼ばれている.


企画・制作:超音波検査法フォーラム
協賛:富士フイルムメディカル株式会社