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急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変などのびまん性肝疾患の診断や評価は血液生化学的データやウイルス学的データによるのが原則である。超音波検査では、肝臓の形態変化やびまん性肝疾患のに伴う周辺の所見(随伴所見)をとらえることが検査の主な目的である。
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ただし肝臓に偶然腫瘤が発見された場合には、検査時に生化学などのデータがない場合もあり、肝硬変や慢性肝炎の有無を超音波像から評価することが腫瘤の鑑別診断のために必要となる。
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肝臓の形態を観察する際の主なチェックポイントには、(1)全体的な所見として、大きさ(腫大、萎縮、変形など)、内部エコー(実質のエコーレベル、粗さ、均一性)。(2)各部の形状の変化として、肝表面、肝縁、肝内の血管などの形状。(3)随伴所見として、側副血行、脾腫、腹水などがある。
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これらの超音波で得られる所見は、肝実質の線維化、脂肪化、浮腫などの変化が1つあるいは複数組合わさった所見である。いずれもその変化が明らかな場合には判定は容易だが、わずかな変化を客観的に評価するのは難しい。
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