脂肪肝では肝臓の内部エコーレベルを腎臓(あるいは脾臓)と比べて評価することでゲインの設定ミスによる誤診を防ぐことができる。


脂肪肝の症例で,いわゆるbright liverの所見である.
肝実質のエコーレベルは音波の散乱が高度なため上昇するが、逆に深部では音波の減衰のため暗く描出されている。この減衰により横隔膜近くは十分な観察が出来ない.
肝静脈壁の不鮮明化も認められる.

 

右肋間〜季肋部走査で肝右葉と右腎を描出した画像.
正常では肝実質のエコーレベルは腎実質と同等かわずかに高い程度だが,脂肪肝では肝実質が明らかに高エコーとなる.


企画・制作:超音波検査法フォーラム
協賛:富士フイルムメディカル株式会社