肝表面の形状は腹腔鏡での肉眼所見と対応しており、肝実質の粗さに比べて評価しやすく、肝硬変の診断にも有用である。
表面の不整には、細かく凹凸している場合から大きい波状の凹凸を示す場合などがある。

心窩部縦走査による正常肝の左葉の縦断像.
腹部大動脈の腹側に肝左葉が描出されている.
肝縁は鋭利で厚みがなく,肝表面は平滑である.


 

肝硬変症例の肝左葉の縦断像で,肝表面の不整が認められる.
肝表面の不整は表側(腹壁側)よりも、裏側(下面)で変化がとらえやすい。
肝縁の鈍化もみられる.


企画・制作:超音波検査法フォーラム
協賛:富士フイルムメディカル株式会社