肝縁の形状では、腫大により肝縁周辺が厚みを増して丸みを帯びる状態や、実質の線維化により肝縁先端が丸くなる変化が見られる。観察は、静止画での形状の評価だけではなく、探触子の圧迫や呼吸移動させての動的な形態の変化を見ることも大切である。

急性肝炎に伴う肝腫大によって生じた肝縁の鈍化で,肝臓の裏面の突出が特徴的といわれている. 肝実質は正常ないしややエコーレベルが高く,エコーパターンの乱れは認めない.

 

肝臓の線維化による肝縁の鈍化で,肝縁の先端部が丸くなるのが特徴である.
線維化が進んで肝実質の硬度が増すと,プローブで圧迫しても肝臓の形態が変化しなくなる.


企画・制作:超音波検査法フォーラム
協賛:富士フイルムメディカル株式会社