嚢胞は、内部が無エコー、後方エコーの増強、境界明瞭の3条件が診断のポイント である。症例により見られる個数や大きさはさまざまであるが、薄い壁を持ち孤立したものであれば単純嚢胞と考えてよい。

右腎上極に2.3cmの嚢胞がある.
薄く明瞭な壁を持ち,内部が無エコーで後方エコーの増強がみられる。

 

中心部エコー内に多房性の嚢胞エコーがある.
このような形状の場合には,水腎症(腎盂拡張)との鑑別が問題となるが,個々の嚢胞が独立して描ければ傍腎盂嚢胞と診断できる。


企画・制作:超音波検査法フォーラム
協賛:富士フイルムメディカル株式会社