膀胱腫瘍は、乳頭状に発育するものは認識しやすいが、表在型や壁肥厚型は経腹壁の超音波検査での発見が難しい。

膀胱の内面に多数の隆起があり隆起性病変との鑑別が問題となる.
隆起の外側には膀胱壁が高エコーに描出されるので肉柱であることがわかる.
神経因性膀胱や前立腺肥大などの排尿障害の症例でみられる.

 

膀胱内腔に隆起する膀胱腫瘍で,肉眼的には多発性乳頭状腫瘍であった.
経腹壁の超音波検査では壁浸潤度の判定は難しいが,進行癌での周囲臓器への広がりの評価は大切である.


企画・制作:超音波検査法フォーラム
協賛:富士フイルムメディカル株式会社