尿路の通過障害を来たし、水腎症や尿管拡張があれば下流に向けて追跡する走査が必要である。
結石は尿管の生理的狭窄部といわれる腎盂尿管移行部、腸骨動脈と交差する部分、尿管膀胱移行部の3ヶ所にのいずれかに停滞することが多い。

右腎盂が軽度拡張し,腎盂から尿管に向けて追跡すると,腎盂尿管移行部に径1cmの結石が認められる.この部位は、腎外腎盂の漏斗部の末端にあたる。

 

右腎に軽度の水腎を認めた症例で,上部尿管に尿路の閉塞はなかった.
下腹部を観察すると,膀胱背部の下部尿管にも軽度の拡張があり,尿管膀胱移行部に径1cmの結石を発見できた.



企画・制作:超音波検査法フォーラム
協賛:富士フイルムメディカル株式会社