腎結石は音響陰影を伴う結石像として描出される。無症状もしくは症状が軽微なことが多い。水腎(腎盂の拡張)をきたすことはむしろ稀で、腎洞部憩室のように部分的水腎となっていることがある。

右腎の腎盂内に径1.5cmの結石を認める.
この症例では水腎はなく,無症状で尿検 査も正常であった.
特に小さな結石の場合には,装置のゲインを下げることで発見が容易になる。

 

本例では、右腎が中等度の水腎を呈しており,腎盂内に2個の結石が認められる.
腎門部の結石は嵌頓している可能性が高い.
この症例では持続する背部痛もあり,結石破砕術が行われた.



企画・制作:超音波検査法フォーラム
協賛:富士フイルムメディカル株式会社