膵臓の腫瘤性病変の頻度は膵管癌と嚢胞性腫瘍(嚢胞腺癌など)が大半を占めている。画像的にこれらと異なるパターンの腫瘍として、内分泌腫瘍と膵管内乳頭腫瘍をあげる。

膵尾部に直径1.8cm大の腫瘤がみられる.
腫瘤はほぼ球形で,境界が明瞭,内部エコーは膵実質より低く均一である.
患者は低血糖発作を繰り返していたが,腫瘍摘出で寛解した.

 

膵管が8mmと著明に拡張しているが閉塞原因はみられない.
膵頭部に膵管に連続する直径9mmの嚢腫が見られ,術中エコーで同部に充実性の隆起が確認された.
組織学的に膵管内乳頭腺癌と診断された.


企画・制作:超音波検査法フォーラム
協賛:富士フイルムメディカル株式会社