頸部や底部に嵌頓、あるいは、はまり込んでいる結石は、胆嚢炎や胆嚢癌と関わる所見の可能性がありますので注意が必要です。

胆嚢頸部に直径1.2cmの結石が認められます.体位変換をしても位置を変えません.
胆嚢の拡大も結石の頸部嵌頓を示唆しており、急性胆嚢炎の所見です.

 

胆嚢底部の腔内に結石が詰まり,この部位の壁が軽度肥厚しています.
頸部から体部の内腔には異常がなく,そこだけを胆嚢と誤認すると,胆石を見逃すことになります.


企画・制作:超音波検査法フォーラム
協賛:富士フイルムメディカル株式会社