膵体部の厚さを計測するためには、縦断走査で前後径を測定する。径が正常範囲内であっても、縦断面が丸ければ異常の可能性が高い。





正常の膵臓は,体部の短軸断面を観察すると扁平で柔軟な形態である. 実質の厚みには個人差があり, 計測だけで腫大や萎縮を判断できない場合も多い.
 



急性膵炎の症例である. 体部の横断像で明らかに腫大している. 縦断短軸像では実質は円形に腫脹していた. 膵実質の腫大は炎症のほかに, 癌の浸潤による腫大も念頭におく必要がある.


企画・制作:超音波検査法フォーラム
協賛:富士フイルムメディカル株式会社