胃下垂の人では時に横行結腸と胃をまちがうことがある。胃であることを確認するためには、肝左葉と大動脈にはさまれた腹部食道から噴門部、胃体部、幽門前底部へと連続的に観察していくとよい。

幽門前庭部を中心とする胃癌による壁肥厚のため,幽門部の内腔が狭窄し,これより口側の内腔に多量の胃内容が認められる.
幽門狭窄の原因は,成人では癌によるものが多く、小児(乳児)では原因不明なことが多い.

 

胃角部に壁肥厚が見られたため,飲水法を行ない,胃壁に径25mmの腫瘤性病変が描出された.
腫瘤表面にも粘膜の連続性が確認できることから,粘膜下腫瘍であることがわかる.
胃の粘膜下腫瘍は平滑筋由来の腫瘍が多い.


企画・制作:超音波検査法フォーラム
協賛:富士フイルムメディカル株式会社