腸炎には細菌やウイルス感染によるものや虚血により引き起こされるものなどがあるが、一方、原因不明で慢性的に下痢、血便が続く「潰瘍性大腸炎」や「クローン病」は炎症性腸疾患と呼ばれる。

長さ約15cmにわたり回腸の壁肥厚が認められる.
低エコーに描出されている筋層の厚みは不均一である.
瘻孔の形成や膿瘍の形成は認められない.

 

本例では、結腸肝湾曲部周辺の大腸壁に肥厚が認められる.
粘膜下層の肥厚が著明である.
虚血性大腸炎は大腸の一過性の限局性炎症で、通常は左側結腸に好発する.
高齢者に多く、臨床的には腹痛と下血が認められる.


企画・制作:超音波検査法フォーラム
協賛:富士フイルムメディカル株式会社